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抜けた歯を放置するとどうなる?【院内報R5年2月号】

新しい大河ドラマ「どうする家康」が始まりました。久々に戦国時代が舞台のドラマです。どんな物語になるか楽しみですね。

さて、徳川家康は晩年、歯が全て抜け落ちてしまったため、入れ歯をしていたというのは、書物などにも記されている有名な話です。
この時代の入れ歯は、木ろうで型を取り、その歯形を元に、つげの木を削り作られていました。
また、前歯には自分の歯か他人の歯を絹糸で台にくくり付け、奥歯は金属の釘を何本も打ち付け、よく噛めるように工夫がしてありました。
部分入れ歯にも対応したり、和紙を挟んで入れ歯安定剤のような役割を持たせていたそうです。
400年以上も前に、現代のような精巧な入れ歯を作っていたなんて驚きですね。

現在では、歯が抜けてしまったら、入れ歯・ブリッジ・インプラントなど様々な治療方法が選べますが、いつの時代でも一番大切なのはやはり自分の歯です。虫歯・歯周病予防をこころがけましょう!

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抜けた歯を放置するとどうなる?

歯周病や事故で残念ながら歯を失ってしまったとき、「抜いたのは奥歯で目立たないから」「1本くらい歯がなくても不便はないから」「痛みはないから」と抜けたまま放置してしまうと、時間が経つにつれ様々なお口や体の不具合が出てしまいます。

◆歯並びや噛み合わせが崩れる
歯は、空いたスペースを埋めようとする働きがあります。歯が抜けた部分をそのままにしていると、両側の歯が傾いて倒れてきたり、反対側の歯が伸びてきて歯並びや噛み合わせが乱れ始めます。

◆見た目が悪くなる
歯が抜けると歯茎が下がってきます。また、歯並びのバランスが悪くなると、頬がこけたり、口元の皺が増えたりして、顔の見え方が変わってきます。
歯が抜けている所は、笑った時やお話をしているときに目立ちます。そのため、あまり笑えなくなって表情が不自然になったり、口元を手で隠すような仕草も増えてきます。

◆胃腸に負担がかかる
歯が抜けてしまうと噛む能力が下がるため、食べ物をうまく噛めないまま飲み込んでしまいがちになります。そうすると胃に負担をかけ、消化不良を招きます。きちんと栄養を吸収できなければ、免疫力が低下し、栄養不良に陥って、フレイル(虚弱)体質になっていきます。

◆認知症のリスクが上がる
歯が抜けると、噛むことによる脳への刺激が減少して、認知症のリスクが高まります。奥歯を一本失うと、なんと40%もかみ砕く力が低下し、認知症のリスクは2倍になるといわれています。

★歯を失ったときの治療法の比較
歯を失った際には、主にインプラント、入れ歯、ブリッジの3つの治療法があります。歯科医師と相談の上、ご自分にとって納得のいく治療を選びましょう。

インプラント 入れ歯 ブリッジ
メリット ・天然歯と同じような仕上がりになる
・自分の歯と同じように噛める
・治療回数や通院回数が比較的短い
・種類が選べる
・手術が不要
・保険がきく素材もある
・治療回数や通院回数が比較的短い
・手術が不要
・保険がきく素材もある
デメリット ・保険がきかない
・手術が必要
・違和感がある
・目立つ
・毎日のお手入れが必要
・汚れがたまりやすい
・両隣の歯を削る必要がある
・隣の健康な歯を削る必要がある

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